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曲がりゃん椅子 [コラム つぶやき]

過去の常識は時代とともに変化していくようです。

たとえば、歴史で習った年号、

「いい国(1192年)作ろう鎌倉幕府」

は、現在の小中学校の教科書では使われておらず、

実質的な開幕として、

「いい箱(1185年)作ろう鎌倉幕府」

が新定番のようです。






日本の歴史 (7) 鎌倉幕府 (中公文庫)

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  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2004/11
  • メディア: 文庫





まぁ、これくらいなら、年式の誤差かな…くらいで脳内の修正はできるけれども、ある歴史上の人物の名前は、かなりの変化というか、その原型すら思いつかなかったその人物とは、

「マガリャンイス」

って誰??のことかというと、答えは
 
「マゼラン」

大航海時代のポルトガルの航海者、探検家で、史上初の世界一周を成し遂げたことでも知られる。

「フェルディナンド・マゼラン」

です。










「マガリャンイス」と「マゼラン」

なんでこうなっちゃったのか…というと、教科書出版の世界では近年、社会の国際化にともない、表記を現地読みに近づけていこうという流れがあるようなのです。

そんな流れで「マゼラン」はポルトガル人なので、ポルトガル語だと、

「フェルナン・デ・マガリャンイス」

が正しく、つづりは

「Fernão de Magalhães」









他に例をあげますと、

・リンカーン大統領は → リンカン

・ルーズベルト大統領は → ローズベルト

・フランシスコ・ザビエルは → シャビエル

だそうで、これくらいならまだ、なんとかなりそうだけれど、

「マゼラン」 → 「マガリャンイス」 はちょっと難しく、

ポルトガルに縁のない日本人だと、その関連はちょっと見出せないですね。

もともとの、

「マゼラン」も英語だとつづりは、「Magellan」なので発音的には、

「マジェラン」に近く、こうなってくると、

「マゼラン」は、もはや日本語にも思えてきます。




Ferdinand_Magellan.jpg




オリジナルの表現も大事だけれど、それにこだわるあまり、カタカナの形をかりて日本語に溶け込んだ親しみのある呼び方を変えるのは、混乱を招くようにも思えるのですがどうでしょうか?

そういえば、最近「グルジア」は「ジョージア」になり、

ここでもなにか見えない力の意図を感じてしまいます。






おしまい









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カステラ = かつてのイベリア半島のカスティーリャ王国のポルトガル語発音(Castella)に由来とも




英語は困らないと覚えない
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暑い夏を「カタカナ造語」でやりすごす
http://versatile.blog.so-net.ne.jp/2014-07-02





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金平糖 = 語源はポルトガル語のコンフェイト(confeito)

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JUNKO

完全に過去の遺物になってしまいました。
by JUNKO (2015-08-24 22:52) 

kawasemi

そうなんですよね。
ややこしや。
by kawasemi (2015-08-25 09:54) 

okko

変える必要ないとおもいますけどねぇ。ワタシも最近、「ジョージアって、アメリカの州の名前なのに、おかしいなあと思っていて、再確認したばかりです。
by okko (2015-08-25 15:24) 

やっしー

みなさま、コメントありがとうございます。

慣れた年号や、愛称もしくは名称を、変えられてしまうのは、
ちょっと、さみしいですね。

そして「ジョージア」は「ジョージ」の女性形で、
地名などにもなっているそうで、その七変化は・・・

・ジョージ(英)
・ジョルジョ(伊)
・ジョルジュ(仏)
・ゲオルク(独)
・ホルヘ(西)
・ジョルジェ(葡)
・ゲオルギー(露)

やっぱり「ややこしい」です
by やっしー (2015-08-25 22:40) 

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