ゴールデンウィークひとり旅：ライフスタイル・ファクトリーズ：SSブログ

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ゴールデンウィークひとり旅　[旅の途中] [編集]

「ゴールデンウィーク」

って、いい響きですね。

世間一般の人にとっては休日が続き、また、気候的にも暑さも寒さもほどほどで、おでかけにちょうどいいのが、このゴールデンウィークなのではないでしょうか。

ぼくの場合は今年も、というか…ここ数年、とくにゴールデンウィークのお休みはありません…(仕事の関係でですが)

でも、夏に向っていく今くらいの天気、空気、風なんかがとても気持ちのいいもので、これは値千金。

休みはとれずとも、せめて気分だけでもゴールデンと行きたいもの。

過去にメーカー勤務時には9連休なんていう、恵まれていた時期もありましたが、なかなかそういう時は、そのありがたさに気がつかずに、無為に過ごしてしまう事もよくあるお話。

今日のお題の「ゴールデンウィークひとり旅」はそんな頃のそんな季節に、虚しさをかかえた若者の、あてもなく、満たされない、旅の様子をつづったものです。

房総半島へのひとり旅。

バイクは家に置いてきた。　今は乗る気になれない。

本厚木から電車を乗り継いで、まずは三浦半島をめざした。

何線を使って横須賀線にたどりついたのか、いくら記憶をたどってもこれを書いている今は思い出すことができない。

横須賀線では終点の久里浜まで行き、そこからフェリーで浜金谷に渡るとそこはもう房総。

浜金谷（はまかなや）内房線JR東日本駅名キーホルダー【鉄道グッズ/鉄道雑貨】(＊)

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港から駅まで歩き、だれもいないホームで内房線を待つ。

列車はしばらく来る気配がないけれど、時刻表を見るのはやめておこう。

時間はたくさんある。　南へ下れればそれでいい。

季節は初夏だけど曇っていて肌寒い。

来た電車は館山で終着。

館山からはバスに乗った。　さらに南をめざす。

しばらく走り、海に近いバス停でおりる。

ミニバス停ボード

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海沿いをあてもなく歩いていく。

もう陽が暮れてきた。

宿に泊まる気にはなれず、人気の無い海岸の岩場で一夜を過ごす事にする。

大好きな海も波音も、暗闇では怖く感じてしまう。

ウォークマンにはビートルズのカセット。

「Nowhere Man」の、もの悲しいけど、

こころに響くハーモニーが心の支えだった。

おしまい