あれは高校一年の夏だった。
友人と海に泳ぎに行く約束をし、楽しみに当日を迎えると、
「台風が来てるみたいだから行かない」
とつれない電話があった。
「何～っ」
と思ったが、しかし海への想いは断ち難く、一人で行く事にした。
まだ高校生で足も無くて、電車だけで簡単に行ける砂浜となると、小田急の終点で「日本一にぎわうあの海」の予定だったけど、台風の事もあり、波がかわせる南向きでないビーチをさがしてみる事にした。
まずは電車で逗子まで行き、そこからはバスで行く。
目指すは長者ヶ崎。
バスに揺られながらふと思う。
「夏に一人で海に泳ぎに行くっていうのも非常に淋しいかな」
そんな気もするが、行きたいんだから仕方が無い。
着いてみると思ったとおり、波は台風の割には案外おだやかで泳ぐには支障ない。
そしていつものあの海よりだいぶ水がキレイで人も少なく、岩場もあり変化に富んでいて、結論は◎、最高の夏の一日となりました。
あれからいくつものすばらしい「ビーチ」にめぐり合ったけれど、日本国内、海外を問わず、自分で目星をつけて、初めて行った「ビーチ」が当たりだった時の感動は忘れられません。
おしまい
死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート (PHPビジュアル実用BOOKS)
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▼ はじめてのハワイでレンタカーを借りてプライベートビーチを探してみる
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