SSブログ

ゾルゲ事件(1941年) リヒャルト・ゾルゲがスパイ容疑で逮捕 [歴史]

今日10月18日は、俗に言う、

「ゾルゲ事件」

のボスキャラともいえる、

「リヒャルト・ゾルゲ」が逮捕された日です。
(1941年)







ゾルゲ 引裂かれたスパイ〈上〉 (新潮文庫)

ゾルゲ 引裂かれたスパイ〈上〉 (新潮文庫)

  • 作者: ロバート ワイマント
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/04
  • メディア: 文庫





武器でたたかうばかりが戦争じゃあ、ありません。

相手のふところに忍び込み、世間をあざむき、必要な「情報」を得ることは、スパイに課せられた使命ともいえ、これも戦い方のひとつ。

そして、時にその「情報」は国の運命をも左右させる事もありえるのです。



・秘密保護基準 「知る権利の尊重」を貫きたい
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20141014-OYT1T50108.html




ゾルゲ 引裂かれたスパイ〈下〉 (新潮文庫)

ゾルゲ 引裂かれたスパイ〈下〉 (新潮文庫)

  • 作者: ロバート ワイマント
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/04
  • メディア: 文庫





さて、昨年に成立した秘密保護法が、以前はよく話題にのぼっていて、事あるごとに、

「 知る権利 」 「 知る権利 」

と、なにかまるで呪文のようだけれど、機密漏洩が国益を損なうことは、過去のこの事件が示しているのではないでしょうか。

国民の知る権利もたしかに大事だけれど、

「知ってもらっては困ること」

はどこの国にも当然あるはずで、そんな国家機密まで個人のレベルでムリして知ろうとはぜんぜん思いません。








さて、スパイのゾルゲのほうに話はもどりますが、自分が、「ゾルゲ事件」を知ったのはこの本を読んでいて。 



ここには3人の「アドルフ」が登場し、それぞれ、「アドルフ・カミル」と「アドルフ・買う不満カウフマン」は創作上の人物。

そして「アドルフ・ヒットラー」は実在の人物だけど、あまり登場しない印象です。

時代背景や内容的にシリアスなんだけれど、物語に引き込ませて読ませるチカラはさすが手塚先生と言いたいです。

物語なのでフィクションもありますが、史実も交えて、

「時代の大きなうねりを感じる事ができる読書体験」

といっていいと思います。

なにか今日は本の紹介みたいになってしまいました。。





おしまい









アドルフに告ぐ コミック 全5巻 完結セット (手塚治虫漫画コミック 全集)

アドルフに告ぐ コミック 全5巻 完結セット (手塚治虫漫画コミック 全集)

  • 作者: 手塚 治虫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/05/30
  • メディア: コミック








あとがきと補足

リヒャルト・ゾルゲはドイツの新聞社の特派員として来日。
(当時ドイツは同盟国)

マスコミというのは昔も今も絶好の「かくれみの」なのでしょうか??

その最後の言葉は「ソビエト赤軍、国際共産主義万歳」だったそうです。

余談ですが、彼の父方の大叔父の名は「フリードリヒ・アドルフ・ゾルゲ」

おや、ここにもアドルフの名が・・・

マルクスの秘書であり、ハーグ大会後の、

第一インターナショナル・ニューヨーク本部の書記長だったそうで、

いやはやそういうことか。。









アドルフに告ぐ (第3巻)

アドルフに告ぐ (第3巻)

  • 作者: 手塚 治虫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1985/08
  • メディア: 単行本









秘密保護法案成立へ
http://versatile.blog.so-net.ne.jp/2013-11-26

ブラック・ジャックに憧れた
http://versatile.blog.so-net.ne.jp/2013-02-09

【取扱い厳重注意】 吉田調書、公開へ
http://versatile.blog.so-net.ne.jp/2014-09-11




spy-camera-1702973.jpg




【世界一貧しい大統領】外から眺める その4
https://yasssy.com/globe-04




※インターナショナル 社会主義運動の国際諸組織の通称


nice!(23) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 23

PC版サイトでの閲覧を推奨しています