痴人の愛 [本のこと]
谷崎文学のとっかかりとして読んだのがこれ、
「痴人の愛」
ティーンエイジも終わりのころ。
近代日本文学というと、なにやらカタいイメージだけれど、読んでみると全然そんなことはなかった。
手にした当時は失恋後ということもあり、女性にこっぴどく振り回されるという、ジョージくんの気持ちが痛いほどよくわかり、他人事とは思えず見入ってしまい、この耽美な世界に引き込まれてしまいました。
物語の時代背景は大正時代で、100年近くも前のことなんだけど・・読んでいて思うのは、時代は違っていても、「男と女」って、今とあんまり変わってないというか、変わりようがない気がしますね。
女性の魔性と、それにおぼれてしまう悲しい男の性(さが)は変えようがありません。
男女平等なんてありえない絵空事。
おしまい
関連記事
1970年11月25日 三島由紀夫が割腹自殺
http://versatile.blog.so-net.ne.jp/2012-11-25
こころ
https://versatile.blog.ss-blog.jp/2014-04-28
▼ コラムと読み物
https://yasssy.com/category/story
2014-03-28 23:33